今日は「わに」です
これは「しあわせいっぱい荘にやってきたワニ」のお話に出てくるキティの絵です。
アーシュラ・ウィリアムズ作、吉上恭太訳、堀川理万子絵です。
このお話は児童書なんですが、私のお気に入りです。
「しあわせいっぱい荘」にはおおらかな大家さん、ミネアポリスさんがいます。
そこに住んでいる船乗りのジョニーが、航海のたびにお土産を買ってくるのです。
そのお土産はオウムやサル、トーテムポールや丸木舟など、いろいろな外国のめずらしいものばかりです。
そんなある日、ジョニーはワニをお土産に持って帰ってくるのです。
ワニがお土産!?
ミネアポリスさんはキティーという名前のワニをかわいがるうちに
ワニに飲み込まれてしまうという事件がおきるのでした。
このお話は、おおらかで物事に動じないミネアポリスさんの人柄が崩れることなく貫かれています。
何とも言えないリズム感が心地よくて、読んでいると笑顔になってしまいます。
それに、この堀川理万子さんの絵がとてもかわいい。
私の父親は昔、船乗りで、このお話に出てくるジョニーのように
外国の置物、飾り物、じゅうたんやタペストリーなど、いろいろ買ってきたものでした。
家の中がいろいろなお土産品でいっぱいだったことが、理万子さんの絵を見ていると思いだされます。
こんなイラストを描けるようになったら楽しいだろうなと思うのでした。